「11月14日は“世界糖尿病デー”」
毎年11月14日は “世界糖尿病デー”です。世界糖尿病デーは2006年に国連で定められた糖尿病の啓発記念日で、世界中で糖尿病関連イベントが行われています。日本でも各地で啓発のための催しが行われました。
今年10月に国際糖尿病連合(IDF)から発表された統計によれば、世界の糖尿病の患者数は2億8500万人。実に成人の6.6%がこの病気にかかっている計算です。1985年に3000万人であったことを考えれば、四半世紀で約10倍に増えたことになります。このままいくと、2030年には4億3500万人に達する計算になります。
日本でも、厚生労働省の統計によれば「糖尿病が強く疑われる人」と「予備軍」をあわせた合計は2210万人。
ご存知の通り、腎臓病は糖尿病の重大な合併症の一つで、1998年以来、透析導入の原因は糖尿病由来の腎臓病(糖尿病性腎症)が第1位を占めています。腎臓病に気をつけるためにも、糖尿病予防は重要です。自覚症状がないから、と油断せず、健診などの数値に異常が見られたら必ず医療機関に足を運びましょう。
ここに少しショッキングな数字があります。日本糖尿病学会のデータによると、糖尿病にかかった人の平均死亡時年齢は、男性が68歳、女性が71.6歳です。日本人の男性の平均寿命が77.6歳、女性が84.6歳ですから、双方共に10歳あまり、平均寿命より早く亡くなられている計算になります※。
これは糖尿病、つまり血糖値が高い状態が長い間続くと、血管をはじめとして体のさまざまなところに悪い影響を与えるため、と考えられています。こと腎臓病との関係で言えば、腎臓は細い血管がたくさん集まった臓器であるため、血糖の影響をうけやすく、糖尿病の三大合併症の一つと称されています(腎臓病のほかは、網膜症と神経症。詳しくはコチラ)。
一方で、糖尿病研究も進んでおり、早期に治療を開始し、良好な血糖管理がなされていれば、必要以上に恐れるべき病気ではないとも言われてきています。肥満解消や規則正しい生活で、糖尿病予防に努めてください。
なお、毎年11月14日は世界糖尿病デーですが、毎年3月第2週の木曜日は“世界腎臓デー”です。腎臓病については、この日に世界中で啓発活動が行われます。
※堀田饒ほか「アンケート調査による日本人糖尿病の死因―1991~2000年の10年間、18,385名での検討―」『糖尿病』vol.50 2007

