「2011年の腎臓病報道」
日本漢字能力検定協会が毎年発表している「今年の漢字」、2011年は「絆」になりました。
東日本大震災という大きな災害に直面し、文字通りたくさんの絆を感じる年になりましたが、2011年はどんな年でしたか?みなさんにとって良い1年であったことを願います。
さて、今回は一年間の腎臓病に関する報道を振り返ってみたいと思います。2011年は腎臓病についてどのような話題があり、どのように報道されたのでしょうか。
編集部の独自集計によれば、2011年の1年間で腎臓病関連のニュースは308件。首位はやはり震災でした。
■第1位 東日本大震災(60件)
3月11日に発生した未曽有の震災は、腎臓病患者さんにも大きな影響を与えました。震災当日から医師や患者会はすぐに対応をはじめていましたが、全国紙などの報道がではじめたのは3月17日前後から。各紙の震災特集に被災地患者の現在、という論調で書かれはじめました。最初期の記事は、例えば 朝日新聞「やっと透析 命つなぐ/福島の600人、都内などへ」(3月17日)。当時の緊迫感が甦ります。
残念ながら、「震災と腎臓病」報道は、放射線汚染地域での透析をどうするか、という意味で、今なお終息していないニュースでもあります。
■第2位 臓器移植(46件)
前年に引き続き、大きな話題となったのが臓器移植。改正臓器移植法施行から1年がたち、全国さまざまな地域で、改正前にはなかった親族優先での移植や18歳未満の脳死患者からの移植などが報道されました。また、引き続き病気腎移植への言及が多い状況も続いています。
■第3位 腎臓にまつわる事件・事故(25件)
2011年は腎臓病に関係する医療機関の事件報道が続きました。北海道で臨床工学士が透析患者に血管拡張手術を行った医師法違反事件、山梨で起きた放射性物質の検査薬を小学生に過剰投与していたテクネチウム事件、松山での透析チューブが外れて高齢者が死亡した事故などが大きく報じられました。
ちなみに第4位には橋本聖子さんや小橋健太さんなどの患者有名人の話題、第5位には腎臓関連企業の活動の話題が入りました。
2011年もたくさんの腎臓病のニュースがありました。今年はどのようなニュースがあるでしょうか。腎臓病患者さんにとって良いニュースが並ぶことを期待したいですね。
また、2011年に、この「腎臓病ニュースピックアップ」の記事でよく読まれているものも、調べてみました。
昨年、本コーナーに掲載したニュース記事は10本です。それぞれの記事へのアクセス数から、人気の記事ランキングを調べてみました。
第1位 「腎臓病の大切な指標-GFRについて」(2011年1月)
東京都福祉保健局が開設したHPを題材に、改めてGFRという指標についてご紹介しました。他を引き離す、飛びぬけて多くのアクセスがありました。
第2位 「世界腎臓デー2011」(2011年2月)
世界腎臓デーについて、日本の取り組みをご紹介しました。今年はさらに活動の輪がひろがることを期待します。
第3位 「腎臓移植」(2011年5月)
改正臓器移植法について、親族優先の事例がでたことを交えて、改めてご紹介しました。
第4位 「東日本大震災」(2011年4月)
東日本大震災直後に報道状況についてご紹介しました。
第5位 「東日本大震災と透析医療」(2011年7月)
都内で開かれた震災と透析についてのプレスセミナーの内容をご紹介しました。被災地での透析医療の実体や災害時の「血液透析」と「腹膜透析」の違いが明らかにされました。
2012年もみなさまのお役に立てるようなニュースをお伝えできれば、と考えております。本年も「腎臓病なんでもサイト」をよろしくお願いいたします。

