「11月14日-世界糖尿病デー2010が開催」
昨年もお伝えしましたが、毎年11月14日は “世界糖尿病デー(World Diabetes Day)”です。
世界糖尿病デーは、国連での「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」(2006年)によって定められた糖尿病の啓発記念日で、世界中で糖尿病関連イベントが行われます。世界で少なくとも2億8500万人、日本だけでも2,200万人が予備軍とされる、この巨大なコモン・ディジース(一般的な病気)は、毎年のように新しい治療薬や治療技術が生まれますが、それでも、早期発見・早期治療啓発が重要なことは言うまでもありません。
腎臓病との関係でいっても、糖尿病は透析導入の原因の第1位。患者さん全体の44%余りを占めています。透析の予防のためにも糖尿病の早期発見・早期治療はとても重要です。
さて、日本での世界糖尿病デー啓発活動は、糖尿病の専門医が集う(社)日本糖尿病学会と患者や患者家族などで構成される(社)日本糖尿病協会が音頭をとって実施しています。
その内容は、全国各地の名所を、世界糖尿病デーのシンボルカラーであるブルーのライトで照らしあげる、という印象的なイベントが中心です。みなさんも東京タワーや彦根城、名古屋城などが青く染まった報道をご覧になっているかもしれません。
今年の11月14日も例年通り、多くの名所でブルーライトアップが行われる予定です。ほとんどすべての都道府県で行われるため、公式HPをチェックし、実際にお近くの会場へ足を運ばれてはいかがでしょうか。
世界糖尿病デー 全国各地の関連イベント
https://www.wddj.jp/05_j_light_list.html
みなさんは「世界○○デー」がどれくらいあるかをご存知ですか?
実は、ピンクリボンなど、民間から広がったものを除き、国連が定めた権威ある記念日だけを数えても80近くあります。
有名な「国際女性の日(3/8)」や「国際人種差別撤廃デー(3/21)」「軍縮週間(10/24~30)」「貧困撲滅のための国際デー(10/17)」など、世界のよりよい発展と基本的人権の尊重や男女平等をうたう古典的な世界記念日から、近年の環境保護の高まりを意識した「世界水の日(3/22)」「国際生物多様性の日(5/22)」まで。
その中でも、最近は病気に関する記念日も目立ちます。「世界結核デー(3/24)」「世界自閉症啓発デー(4/2)」「世界メンタルヘルス・デー(10/10)」「世界エイズ・デー(12/1)」そして今回の「世界糖尿病デー(11/14)」。国連がよりよい世界の実現のために、撲滅にむけて取り組まなければならない、と考える病気を記念日化しているようです。
慢性腎臓病(CKD)の予防と透析人口の抑制を訴える「世界腎臓デー(3月第2週木曜日)」も、いずれ国連の記念日に入ることが望まれます。
国際連合広報センター 記念日と記念週間
http://www.unic.or.jp/schedule/futur4.htm
