球形吸着炭の飲み方について質問です。 – 腎臓サポート協会WEB

球形吸着炭の飲み方について質問です。

相談者
保存期患者、33歳、男性
相談内容
慢性腎臓病(血清クレアチニン値1.6~2.0)で、薬物と食事療法を行っています。 「球形吸着炭」の飲み方について質問です。1日3回10capずつ、合計30cap服用するようにと指導されていますが、薬価が高いと言うこともあり、たんぱく質を摂り過ぎたと思った時にのみ服用しています。
朝・昼は、ご飯にふりかけをかけるだけの食事なので、それほどたんぱく質は摂っていないし、服用する意味合いがない気がするのですが、どうなんでしょうか。
ちなみに、この飲み方は、主治医には話してあります。
回答
球形吸着炭は、腎臓の機能が低下して、体内の有害物質を尿から十分に排泄できなくなった場合に、腸内で有毒物質を吸着させて便と排泄させるお薬です。薬価もばかになりませんが、かさばって服用しにくく、腹満や便秘も割とよく起きるので、確かに使いやすい薬ではありません。正直なところ回答者も、患者さんに処方するときちょっと躊躇してしまいます。
でも腎機能低下を防ぐための手段は、残念ながらそれほどたくさんあるわけではなく、球形吸着炭はその数少ない一つではあります。
球形吸着炭が腎機能低下の進行を抑制するメカニズムとしては、以下のことが考えられているようです。つまり腎機能の低下に伴って、体内に蓄積する物質の中に、腎毒性を持つ物質(たとえばアミノ酸代謝産物である、インドキシル硫酸)があることが知られ、こういう物質の存在が腎機能をさらに悪化させてしまうのではないかと考えられています。そして球形吸着炭は、これらを除去する数少ない手段となっています。
近年名古屋で開かれた国際尿毒症学会でも、球形吸着炭が、いろいろな点で有効であるとする演題は非常に多数見られました。
それでご質問に対する回答ですが、球形吸着炭の服用法は、基本的には質問者と主治医が了解されていれば、現在のままでよろしいのだろうとは思います。
ただし残念ながら球形吸着炭の作用はそれほど強力とは言えず、だからこそあんなに大量の服用が求められているわけです。質問者がおっしゃっている「蛋白摂取が多いとき屯用で服用」というやり方は、回答者が知る限り有効性が研究され証明された用法ではないので、効果のほどは不明というしかありません。
どうなさるにしても、上に書いたようなことをご理解なさった上で、よくご検討されてお決めください。