肉体労働のある職種です。仕事を変えた方が良いでしょうか? – 腎臓サポート協会WEB

肉体労働のある職種です。仕事を変えた方が良いでしょうか?

相談者
保存期患者、42歳、男性
相談内容
初めて尿タンパクや潜血が出てから20年、先日腎生検にてIgA腎症とわかり、ひと月前に扁摘ステロイドパルスをしてただいまステロイド服用中です。パルスを3クールしましたが、尿タンパク、潜血ともに+2で以前と大差ありません。運送業で配送車に乗って一日何十回も乗り降りする肉体労働に従事しており、こまめな水分補給や翌日に疲れを残さないなど腎機能維持を心がけていますが、肉体労働は腎臓に良くないとも聞きます。仕事をかえることで数値が良くなったりすることはありますか?現在の血清クレアチニンは1.35、尿素窒素13.5、総蛋白7.3です。
回答
IgA腎症の治療を受けられたばかりで、今後その経過をおっていく必要があるようです。
蛋白尿が減少したり、消失した方もおられます。しかしながら、腎機能が低下している場合や、蛋白尿が多い場合は効果が得られにくい場合があります。
現在の血清クレアチニンから計算した腎機能(糸球体濾過値)は47.8mlとなります。慢性腎臓病のステージ 3に相当します。
腎臓病の方の運動に関しては、以前から腎機能を悪化させるとの考え方がありましたが、最近はその根拠はあまりないと見直されています。一般的に慢性腎臓病の方でも運動疲労を起こさない程度の運動(運動量の目安:5METs程度)では腎機能の低下は起こさないと考えられています。確かに運動で一過性に蛋白尿が増加したり、一過性に腎血流が下がり糸球体濾過機能を低下させますが、その後腎機能を低下させるという根拠はないようです。運動が肥満や、糖尿病などの生活習慣病が予防できかえって好ましいと考えられるようになりました。しかしながら、運動量にもよりますので中等度の程度の運動までのほうが無難かもしれません。もし強度の運動でしたら、途中で休息を取りながら、持続しての強度の運動は避けられたほうがよろしいかと考えます。