IgA腎症で扁桃腺摘出、今後、食事療法だけでよいのでしょうか? – 腎臓サポート協会WEB

IgA腎症で扁桃腺摘出、今後、食事療法だけでよいのでしょうか?

相談者
保存期患者、56歳、女性
相談内容
クレアチニン:1.01mg/dl IgA腎症と診断され、扁桃腺の摘出手術もしました。一年前ステロイド治療を行い半月程入院しました。プレドニンが終わり、これからは4ヶ月に一度検査のみといわれたが、そのほかの説明がありませんでした。いつも気になっているのですが、なかなか聞くことが出来ません。
腎臓病の薬というのがあるのでしょうか。血圧も微妙な高さ(血圧手帳の緑の帯のところの上と下をいったりきたりしております)。
食事療法のみなのでしょうか。食事はとりあえず減塩・たんぱく質制限を出来るだけ行っております。たまに気を抜きますが、このままでよろしいのでしょうか。
回答
現在我が国でもっともよく行われているIgA腎症の治療は扁桃摘出+ステロイド治療です。 おそらくそれを実施されたと思います。扁桃を摘出した後にステロイド(代表薬がプレドニンです)を服用していただくのですが、概ね治療は1、2年で終了します。
IgA腎症をはじめとする慢性腎炎の多くは治療をせずに放置すると腎機能が低下してきます。血清クレアチニン値で2~3を過ぎるともうどのような治療にも反応せず、透析が必要になる末期腎不全にどんどん近づいていくようになります。せいぜいクレアチニンが1.5までに治療を開始したいものです。
この治療を実施した80%の患者さんが治ったと言ってもいいような状態になりました。よってプレドニンを終了され、蛋白尿が減っている状況では今後もとてもいい経過であることが想像できます。
血圧が高い事はやや気になります。IgA腎症の方で悪くなりやすい方の多くは高血圧を有しておられた方です。ですからお宅でも血圧を測定し、可能なら130/80未満まで下げたいところです。
また食事療法ですが、現時点での腎機能ではそれほど厳格なタンパク制限は必要ありません。減塩は基本ですが、今の腎機能(クレアチニン値が1.01)であれば過度のタンパク制限は栄養状態を悪化させます。栄養士さんや医師にも相談したほうがよろしいかと思います。