IgA腎症の夫がアメフトを始めたいと言っていますが – 腎臓サポート協会WEB

IgA腎症の夫がアメフトを始めたいと言っていますが

相談者
保存期患者、47歳、男性(相談者:患者家族)
相談内容
夫についての相談です。10年前にIgA腎症、予後比較的不良群と診断されました。現在、血清クレアチニン(Cr)1.04mg/dL、 BUN14 mg/dL、 TP5.8g/dL、 K4.6mEq/L、 eGFR61.3mL/min、 尿蛋白3+、尿潜血2+という状態が続いており、薬物療法と食事療法を受けています。
この状態で昔やっていたアメリカンフットボールを始めたいと言っているのですが、激しいスポーツのため、賛成出来ずにいます。今の体の状態で、どの程度の運動をしてもいいのか教えて戴きたく相談いたしました。運動好きなので無理するのは目に見えており(筋トレ等)、また血を固まりにくくする薬も飲んでおり、怪我が付き物のスポーツなのでどうしたものか悩んでいます。
回答
IgA腎症は、蛋白尿が持続しますと、10~20年で、20~40%の方々が透析に至るといわれております。ご主人は比較的不良群(糸球体という腎臓の濾過装置の30%未満がつぶれてしまっている状態に相当する腎生検病理組織像を指します)に相当する病理組織とのこと、さらにCr1.04 BUN14 TP5.8 K4.6 eGFR61.3 尿蛋白3+ 尿潜血2+ という状態から考えますと、将来の透析導入の可能性が残念ながら大きいといわざるを得ません。

まだまだ自分は若いと思っても47歳は47歳であり、アメリカンフットボールのような無酸素運動(急に息こらえをして全力疾走)による心肺の負担は大きいでしょう。安静を強いる必要はありませんが、ジョギングなどの有酸素運動にとどめるべきです。また筋トレ等は筋肉量の保持に有効ですが、やり過ぎますと筋肉量の多さが、かえってクレアチニン産生量を増加させ、血清Crを上昇させます。クレアチニンのクレアとは、ラテン語の筋肉の意味であり、筋肉分解産物がクレアチニンに他なりません。