Q5

なぜ、リンのコントロールが必要なのですか。

回答
リンは体内のカルシウムと結合して、骨や歯を丈夫にする物質です。腎臓の機能が低下すると、不要なリンを尿中に排泄することが難しくなり、血液中にリンがたまりやすくなります。すると人体は、バランスを保つために骨からカルシウムを取り出すため、骨がもろく弱くなってしまいます。またリンとカルシウムが体のいろいろなところ(血管、腱、肺など)に沈着して、動脈硬化や異所性石灰化(必要のないところに石灰化がおきること)を起こすこともあります。こうした問題をできるだけ防ぐためには、リンの摂取量を減らして血液中のリンの濃度を適正な値に維持することが必要なのです。

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「腎臓教室vol.110」