Q1

なぜ、たんぱく質のコントロールが必要なのですか。

回答
尿中に排泄される老廃物の大半は、体の成分であるたんぱく質の代謝物です。余分なたんぱく質は分解されて老廃物を増やします。腎不全では老廃物を排泄する機能が低下していますので、たんぱく質の摂りすぎは腎臓に余計な負担をかけると同時に、体内に老廃物を蓄積することになります。
しかし、たんぱく質を控えすぎるとエネルギー不足にも陥り、自分の体の筋肉や脂肪を分解してエネルギーにするので、体重や筋肉量が減少して、体調不良や腎機能低下の原因となります。腎機能を低下させず、かつ体調を維持するためには、たんぱく質の制限とともに、十分なエネルギーを摂取することも重要です。
たんぱく質は、野菜、パン、ご飯、牛乳、肉、魚、卵などさまざまな食品に含まれています。たんぱく質摂取量をコントロールする際には、体に欠かせない必須アミノ酸を多く含む良質なたんぱく質食品(牛乳、肉、魚、卵など)を重点的に摂るようにすることが大切です。適宜、管理栄養士の指導を受けましょう。