多発性嚢胞腎ですが、腹膜透析はできないのでしょうか? – 腎臓サポート協会WEB

多発性嚢胞腎ですが、腹膜透析はできないのでしょうか?

相談者
保存期、51歳、男性(相談者:患者家族)
相談内容
主人(51歳)が、多発性嚢胞腎で経過観察中です。高血圧もあり痛風も治療中です。 血清クレアチニン値が7.0となり、透析について考えるように言われています。
腹膜透析を検討していますが、多発性嚢胞腎の場合、できないのでしょうか?
回答
多発性嚢胞腎の患者さんに腹膜透析は大丈夫か?という質問ですね。
答えは「大丈夫です」。
多発性嚢胞腎は遺伝性の疾患で、加齢に伴い腎臓と肝臓が腫大し機能が低下します。ただし、尿量は末期まで保てるのが普通です。
したがって、腹膜透析は安定して行えるのですが、大きな腎臓と肝臓のために腹膜透析を行った後に膨満感を若干訴える患者さんもいます。しかし膨満感はすぐになれて気にならなくなります。問題なく継続できる場合がほとんどです。
さらに尿量が末期まで保てる事から、腹膜透析を長期にわたって継続できる場合が多く、むしろ腹膜透析に向いている疾患と言えます。私も5名以上の多発性嚢胞腎患者さんで腹膜透析を行っていますが、全員何の問題もなく継続できています。多くの先生は腹膜透析の経験がないために、慎重に対応する先生が多いようです。
患者さんのお近くに、腹膜透析を広く行っている先生がいるのであれば、一度診察を受けてみることをおすすめします。血液透析だけをやっている先生では、腹膜透析を行う事は難しいかもしれません。
多発性嚢胞腎での腹膜透析はまず問題なく行えます。カテーテルの挿入等も、なれている施設であれば問題ありません。心配せず、専門の先生に一度きちんと相談してみることです。