食欲もあり体調もふつうですが、心臓が心配と透析をすすめられています – 腎臓サポート協会WEB

食欲もあり体調もふつうですが、心臓が心配と透析をすすめられています

相談者
保存期患者、78歳、男性
相談内容
5年前から、薬物療法と食事療法を行っています。現在の検査値は、血清クレアチニン7.3、BUN73、ヘモグロビン6.3です。今入院していて透析の準備の手術をしました。食欲もあり体調はふつうです。心臓が心配なので透析をすすめられているのですが迷っています。
回答
相談内容拝見しました。クレアチニン、BUNの値に比べて貧血が強いですね。
貧血は、心臓病の発症や腎障害の進展の重要な危険因子です。
腎不全に合併した貧血の治療はエリスロポエチンの使用、鉄剤の使用、その他の貧血の原因があればその治療を行い、Hb10g/dL以上を保つようにするのが一般的な治療です。
もし、これらの治療を行っても貧血が改善しないようであれば、腎不全が影響している可能性が高いので、透析導入を行うことになります。
そのような理由から、透析導入の時期と判断されたのだと思います。
透析方法には血液透析と腹膜透析の二つがあります。その他に腎臓移植もありますが、腎臓を提供してくれる方がいなければ、透析を選ぶ事になります。
血液透析と比較して腹膜透析は緩徐な透析方法です。また持続的に透析を行うために、身体に優しい透析方法と言えます。そのために、自分の腎臓が長く維持されます(透析導入後も自分の腎臓が生かせます)。また、心臓にも優しい透析であり、狭心症、高血圧などの心臓病が心配な患者さんに適した透析方法です。あと。自分で行う透析方法(自己管理が必要です)なので、QOL(生活の質)が良好なのも特徴です。
最近の考え方では、自分の腎臓を生かす為に、まず腹膜透析を行い、自分の尿が出なくなった時期に血液透析に移行するPDファーストの考え方も広まっています。もし、心臓病に不安があるようであれば、腹膜透析を選択するのも一つの方法です。
腹膜透析は満足度の高い透析方法です。ただし、それぞれの透析方法には特徴があり、適した患者さん、適さない患者さんがある事も事実なので、ご質問された方が腹膜透析に適しているのかは、この相談内容だけでは十分わかりません。もし興味があれば、主治医の先生に腹膜透析についても聞いてみてはいかがでしょうか。