副甲状腺を取る手術をと言われたが、心配です。 – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

副甲状腺を取る手術をと言われたが、心配です。

相談者
血液透析、55歳、男性
相談内容
のう胞腎で、透析を始めて10年です。
最近、担当医から、副甲状腺をとる手術をするようにいわれました。
心配なのは、とった事によるマイナス面です。
医師からは、取る事でのプラス面のお話が大半で、手術後、カルシウムの吸収が良くなりすぎるようになるため、その調整が必要なのと、声が一週間位でにくくなる位で、特に心配する事はないといわれます。
でも、副甲状腺は必要だから身体にあるわけなので、全部とってしまったら、絶対マイナス面があるはずだと、心配しています。もちろん、手術自体もどれくらいの危険がともなうのかも心配です。
回答
副甲状腺は腎機能の正常な人では問題はおこらないのですが,腎不全の進行とともに大きくなり機能亢進もおこります。PTHという値が上昇します。さらに透析期間が10年を超えるようになりますといくつかの薬(ビタミンD,炭酸カルシウム,セベラマー塩酸塩)にも反応しない患者さんもでてきます。
最近、シナカルセト塩酸塩(レグパラ)という薬がでてきて効果的になりましたが,胃部不快といった消化器症状がでる人では使用できなかったり,シナカルセト塩酸塩をつかってもPTHが下がらない人に対して副甲状腺の切除術を行います。手術せずに放置しますとどうなるかですが,2000年以前は積極的に手術をしないこともありました。そのような人は骨が変形したり,アキレス腱が切れたりして大変な思いをされたようです。2000年以降は全国的に手術がひろまり,そのような合併症がなくなったように思えます。
これは一般的な治療法です。とらずに放置することのマイナス面の方が多いと判断した時手術の治療選択を行います。手術は4つある副甲状腺の一部を前腕に植え付けることで副甲状腺の機能を温存します。手術の合併症ですが,危険性は0ではありませんが,相当数の手術の経験のある施設では低いようです。
受け持ちの医師の話に納得されたら治療はおまかせしてもよいと思います。