腹膜透析はうまくできているが、全身のかゆみがひどいです – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

腹膜透析はうまくできているが、全身のかゆみがひどいです

相談者
腹膜透析、82歳、男性
相談内容
CAPD Cr10 です。一日に2回腹膜透析を行っています。腹膜透析はうまくできているのですが、体全身のかゆみがひどく、夜も眠れない状態です。
かゆみ止めの服薬をしていますが、一向に収まりません。みなさんは、どのようにされていますか?
回答
透析を行っている患者さんの痒みは、辛い症状の一つです。
痒みの原因は、必ずしも完全に解明されていないのですが、下記の点で検討されてはいかがでしょうか。

・1日2回の腹膜透析であれば、尿はある程度出ているかと思いますが、尿量は始めの頃からすると、減っていませんか?
そうとすれば、体の毒素が十分に排泄されていない可能性もあります。体の毒素は透析と尿の両方で排泄されますが、1日2回の腹膜透析から排泄される毒素の量を考えると、約半分は尿から出ている可能性が有ります。よって、その尿量が減った時には、十分な毒素が排泄されず、体に蓄積して、かゆみの原因となります。その場合には、腹膜透析の回数を3回に増やしたり、1回の透析液量を増やしたりして、透析による毒素排泄量を増やすようにします。また、夏の間は汗で尿量が減ったりしていることもありますので、もう少し飲水量を増やしても良いか、主治医の先生に相談されてもいいかと思います。

・カルシウムやリンの値はいかがでしょうか。カルシウムやリンのバランスが崩れても、かゆみが生じます。
また、副甲状腺ホルモンが過剰となっても、かゆみの原因となります。その場合には、上記の透析量の検討の他、薬剤で調節することとなります。
主治医の先生に、これら値はどうなっているか、確認されては、いかがでしょうか。

・年齢と共に、皮膚の水分が少なくなります。また、秋から冬となると湿度が下がり、一層皮膚の乾燥が増し、これがかゆみの原因ともなります。
保湿できるようなクリームやオイルを十分に皮膚にすり込むこことで、乾燥からくるかゆみは軽減されます。