血圧のコントロールについておしえてください – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

血圧のコントロールについておしえてください

相談者
血液透析、50歳、男性
相談内容
透析歴(腹膜透析3年4か月、血液透析1年3か月)の患者です。血圧が、朝で220/110と高めです。血圧をコントロールするために、様々な薬剤を服用してきましたが、どれも強烈な全身倦怠や爪の異常など、激しい副作用が発現し、服用する薬がありません。
ホルモン系の検査も異常がなかったのですが現在高いまま放置状態です。
高血圧に対しての対処方法、治療法について教えてください。
回答
これは難問です。主治医の先生もご苦労なさっておられるものと推察いたします。
一般的に透析歴が長くなるとともに高血圧が管理しやすくなることが多いので、質問者のように比較的最近になって血圧管理が困難になってきた経緯は、やや異例ではないかと思われます。ホルモン的な検査もなさった由ですが、今一度二次性高血圧の存在を検討される余地があるのではないかと考えます。例えば腎血管性高血圧という状態は、通常では血清レニンという物質が高値になるのですが、経過が長い場合とか両側の腎動脈狭窄がある場合には、レニンが正常値の場合があることが知られています。
もしHD開始後(高血圧が難治になってから)実施しておられなければ、造影X線CTで腎動脈とか副腎方面を撮影して見ると、ひょっとしたら何か有用な情報が得られるかもしれません。ただし質問者にはいろいろ薬剤アレルギーがおありのご様子なので、もし造影剤にアレルギーがあれば上記検査は無理ですが。

また質問者が腎不全になった原疾患は、わかっているのでしょうか。腎動脈の異常とは無関係でしょうか。
数々の薬剤アレルギーにより、現在主力になっている多くの降圧薬がご使用になれないことも、もちろん血圧管理が難しい原因にちがいありません。カタプレスでアレルギーが出ないのであれば、これを少しずつ増量する選択があるかもしれません。カタプレスは腎排泄性の薬剤で、薬剤は透析により除去されないのですが、日本腎臓学会の最新の「CKD診療ガイド2012」によれば、透析者では腎機能正常者と同量を慎重投与、とされています。極量は一日900μg(75μg錠で12錠)となっています。
これまでアレルギーが生じなかった他の降圧薬は検討の余地があります。古いのですが、昔はアプレソリンなども透析者に使用していました。

なお一般的に、血液透析のドライウェイトを適正にする、食塩摂取量の制限、可能な範囲での運動、(肥満であれば)減量、(喫煙者ならば)禁煙が、血圧管理に有利となります。