透析を始めると尿が出なくなるのはなぜですか? – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

透析を始めると尿が出なくなるのはなぜですか?

相談者
血液透析、52歳、男性
相談内容
透析を始めると尿が少しずつ出なくなってくるのは何故ですか。また透析中に脈が40回前後と少なくなるのはなぜですか。
回答
血液透析にはいった当初は、まだ腎臓の働きも幾分残っています。しかしながら、短時間に体の中の水分や塩分などを急速に取り除くことを頻回に行うと、体液量の変化や浸透圧の変化により腎での虚血(腎への血流が少なくなる状態)がおこり、残腎機能が低下すると考えられています。
血液透析でも透析間の体重増加が少なく、1回の除水量がほとんどないか、あるいは、きわめて少ない場合には、比較的残腎機能が保たれます。また、24時間かけてゆっくり行う腹膜透析の場合には、血液透析よりも残腎機能が長期に保たれるとされています。

透析中に脈が少なくなった場合に、何らかの症状はありますか(気分不良や ボッートした感じなど)。もともと、スポーツをしていた方では通常より脈が遅い(徐脈といいます)方もいます。心臓の状態や現在飲まれているお薬の影響で脈が遅い方もいます。また、透析や慢性腎臓病の患者さんでは、高カリウム血症を呈すると徐脈になり、気分が悪くなり、緊急で治療を必要とする場合もあります。

一度、主治医の先生に徐脈の原因をしらべてもらう方がよいかもしれません。もともとの心臓の状態、現在飲まれているお薬の影響など、いろいろと考えられます。通常の胸部レントゲン写真や心電図、心エコーなどの検査、必要ならば、24時間心電図(ホルター心電図)での検査も有用です。
ぜひ、主治医の先生と相談して下さい。