透析時間はどのくらいまで延ばすのがよいですか – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

透析時間はどのくらいまで延ばすのがよいですか

相談者
血液透析、47歳、女性
相談内容
透析導入1年半。現在の状態:月⇒オンラインHDF3時間半 水・金⇒HD3時間半
これまで、透析時間を延ばしてほしいと主治医に希望しても「3時間半で十分透析されているから、今はまだ大丈夫」と言われてきました。
間もなくHHD(在宅血液透析)に移行しますが、現在週10, 5時間の透析時間を、どのくらいまで延ばすのがいいと思われますか?
回数としては、介助してくれる娘の負担を考えて週5回程度の予定です。それぞれ仕事がありますので早くて20時頃からの透析開始になり、1回の透析時間はあまり長くできません。
回答
透析時間をなるべく短くしたいと希望される患者さんは多いです。
ご自身のライフスタイルに合わせ、透析の時間や回数を自由に設定できるのは、在宅血液透析の大きな長所の一つです。週5回程度の血液透析を考えておられるようですね。週5回以上行う治療法は連日透析と呼ばれ、透析の治療効果を高めるためには非常に有効な方法です。具体的なスケジュールは国や施設によりまちまちですが、1回1.5~3時間程度の短時間で、週5~7回程度の回数治療が行われています。1回あたりの透析時間は少なくても、透析回数を増やすことにより、週3回1回4時間の標準的な透析治療と比べ、高血圧の改善、栄養状態の改善、生活の質の改善、血清リン値の低下、心臓の負担の軽減等、多くの良い効果が得られることがわかっています。従って、質問者の方が予定されている、週5回という透析回数は、質の高い治療を行う上で十分なものだと思います。

では1回の透析時間をどのくらいにすれば良いのでしょうか?
透析時間も、当然長ければ長いほど良いように思えます。夜間睡眠中に透析治療を行うことにより、週6~7回、1回8~10時間という頻回長時間透析をおこない、腎移植治療を行った場合に勝るとも劣らない治療効果が得られたとの報告もあります。しかし実際に在宅血液透析を行う場合の治療時間は、患者さんのライフスタイルや治療を提供する医療スタッフ側の管理体制によっても大きく制約を受けます。現状では、安全面からも在宅透析で睡眠中に治療を行うことは困難です。
質問者は夜8時からの治療を考えておられるようですね。この場合、治療前の準備、治療終了後の止血、片付けを考えると、長く続けていくためには、1回3時間程度(週15時間)の透析時間が限度かとも思います。週5回、1回3時間の治療を行うとすれば、今までよりはるかに高い治療効果が得られ、体への良い影響が期待されます。また仮に1回2時間、週5回、週あたりでは10時間と、総量では現在とほぼ同じ透析時間で行ったとしても、治療の効果は現在行われている1回3, 5時間、週3回の治療よりも高くなります。週あたりの透析時間が同じなら、透析回数を増やしたほうが治療の効果が高まるためです。

結論としては、
週5回、透析時間は3時間。しかし都合や体の状態により、最低限2時間で可。
もちろん、時間に余裕があるときは3時間以上の治療を行えればなお良いです。