透析7年目ですが、手根管症候群と言われました。 – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

透析7年目ですが、手根管症候群と言われました。

相談者
血液透析患者、77歳、男性
相談内容
6年間の腹膜透析の後、血液透析に移行して1年経過しました。一ヶ月前から、右手がしびれてきて手根管症候群といわれ手術しました。今は完治したのですが、今度は左手がしびれてきました。手根幹症候群は、血液透析10年経過しないとでないと聞いていますが、なにが理由かわかりません。また、β2mgは、21ですが、透析中に吸着器具を使用できますか。ご教示ください。
回答
透析の年数は合計7年で、はじめの6年は腹膜透析をなさったとのこと。
一般にベータ2ミクログロブリンの蓄積による『透析アミロイドーシス』は、相談者の方もおっしゃるように長期の血液透析の合併症として知られているものです。透析歴10年以内では絶対起きないかどうかは確信がありませんが、少なくとも起きにくいはずです。また腹膜透析では血液透析に比べて『透析アミロイドーシス』が起こりにくいと考えられ、質問者の手根管症候群がもし『透析アミロイドーシス』のために起きたのだとすると、通常より進行が速い疑いがあります。
ただ手根管症候群そのものは、透析者以外でも起きることはそれほど珍しくはなく、『透析アミロイドーシス』以外の原因でも起きる可能性があります。加えて手のしびれは、手根管症候群以外の理由でも生じるかもしれません。
そこで、(あるいは主治医が既にされているかもしれませんが)お勧めしたいのは次の2点です。

1. 右手根管手術後、切除組織の顕微鏡検査がされたと思いますが、原因は『透析アミロイドーシス』でよいかの確認。
2. 左手のしびれが、手根管症候群のせいかどうかの確認。

これによって見通しが変わってくる気がします。たとえばもし原因が『透析アミロイドーシス』だとするならば、確かに多くの方と比べて進行が早い印象なので、原因物質であるベータ2ミクログロブリンが人より多くできてしまう状態(たとえば炎症など)がないか、調べていただくのがよいでしょう。
なお、血中のベータ2ミクログロブリンの値は、透析前で21だとすると、かなりよい値ではないかと思われます。
ベータ2ミクログロブリンの吸着カラムの使用ですが、適応は透析10年以上となっており、残念ですが質問者はまだ使用できないようです。