90歳の母、透析6年、今後についてのご相談です – 腎臓サポート協会WEB
透析治療に関して

90歳の母、透析6年、今後についてのご相談です

相談者
血液透析、90歳、女性(相談者:患者家族)
相談内容
母が血液透析を始めて6年になります。シャントの作り替えや、人工血管など、様々な手術や治療を施し、今はもう選択肢が無くなった状態です。
それは死を意味することですが、母も私たち家族も覚悟をしています。問題は、透析を止めた後の尿毒症などの緩和ケアです。自宅でも病院でもなんとか苦しまないで旅立つ方法はないのでしょうか。癌の緩和ケアなどは情報が沢山ありますが、腎臓病に関してはまったくありません。
ちなみに母はこの腎ネフローゼ以外は何の病気もありません。頭も、心臓もしっかりしており、糖尿もありません。母は何度か尿毒症の苦しみを経験したことがあり、死よりもあの苦しみの恐怖に怯えている状態です。
回答
維持血液透析に必須の血管アクセス(シャント)が機能しなくなり、再作製が不可能か著しく困難な場合には、次の3つの選択肢があります。

1)血管カテーテル法でシャントを代用する(頚静脈か大腿静脈に管を挿入留置します)感染症が一番怖い合併症です。

2)血液透析を断念して、腹膜透析に変換する。病院で腹膜透析の訓練を受けて、家庭で自己実行するのが一般的ですが、高齢者の場合には介助者が必要になります。ずーっと入院できればいいのですが。腹膜カテーテルを腹腔内に入れる手術が必要です。

3)透析療法を中止して、保存緩和療法とする。

患者さんはご高齢ながら意識や心機能がしっかりしているようですから、1)2)の選択でしょうか。主治医との相談・検討が必要です。

尿毒症のご心配は分かります。もし、余命が短いと判断されれば、鎮痛・鎮静をさまざまな程度に行うことが可能です。苦痛を回避できますが、傾眠がちになりましょう。

なお、無尿の患者さんが透析を止めると5-10日で命の終焉を迎えます。