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腎臓病相談

病気の段階別Q&A

腎臓のはたらき:高度低下

なぜカリウムのコントロールが必要なのですか。
腎臓に障害があると、カリウムを十分に尿に排泄することが難しくなり体内に蓄積されてきます。血液中のカリウム濃度が高くなりすぎると非常に危険で、不整脈が起きたり心臓が止まって突然死に至ることさえあります。こうした危険を避けるためには、血液中のカリウム濃度が正常範囲に保てるように、カリウム摂取量を制限することが必要になります。食事の制限だけでは十分にカリウム量が低下しない場合には、摂取したカリウムが体内に吸収されないように吸着する薬を内服することもあります。
なぜ、リンのコントロールが必要なのですか。
リンは体内のカルシウムと結合して、骨や歯を丈夫にする物質です。腎臓の機能が低下すると、不要なリン尿中に排泄することが難しくなり、血液中にリンがたまりやすくなります。すると人体は、バランスを保つために骨からカルシウムを取り出すため、骨がもろく弱くなってしまいます。またリンカルシウムが体のいろいろなところ(血管、腱、肺など)に沈着して、動脈硬化や異所性石灰化(必要のないところに石灰化がおきること)を起こすこともあります。こうした問題をできるだけ防ぐためには、リンの摂取量を減らして血液中のリンの濃度を適正な値に維持することが必要なのです。
なぜ水分のコントロールが必要なのですか。
腎臓の機能低下の段階によって、尿量の変動がみられます。腎不全になると、尿中の尿毒素を体の外に出そうとして尿量が多くなります。腎不全がさらに進行すると、今度は逆に尿量が減ってきます。また摂取した塩分の排泄も十分にできなくなります。このため飲食により摂取した水分や塩分は、排泄が不十分なため体にたまってしまうことになります。過剰に体に蓄積した塩分は、さらに水分の排泄を減らしてしまいます。体にたまった水分はむくみの原因となり、肺や心臓にたまると呼吸が苦しくなってしまったりします。このため、摂取する水分や塩分を制限する必要があるのです。
ただし、逆に極端に水分を制限してしまうと脱水の状態となり、腎臓の血流量が低下してしまい、かえって腎不全の増悪因子にもなります。基本的には、食塩を十分に制限していればある程度の水分摂取は問題ないと考えられています。食塩の摂取制限は腎不全の進行を防止するために必須ですが、水分をどの程度とってもいいかについては、心臓の機能や血液の希釈の程度(食塩を制限しすぎて、水分を普通にとっていると、血液が希釈されます)、むくみの程度によって異なりますので、主治医にご相談ください。
食事がうまくできているかどうかの判断は?
食生活がうまくできているかは、体重の増減、血圧測定および血液検査が最も有効な指標となります。診察にあわせて定期的に血液を採取して、カリウムナトリウムリン尿素窒素、およびカルシウムの濃度を測定します。これらの情報に基づいて、必要に応じて食事の内容を変更します。
上記は、病気の段階別に、代表的な質問と回答を記載したものです。
実際にオンライン健康相談に寄せられたご質問と回答の一部は「これまでの相談例」をご覧ください。
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監修:川崎市立多摩病院(指定管理者:聖マリアンナ医科大学) 腎臓・高血圧内科 副部長 今野 雄介先生

 

 

 

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