腎臓教室 Vol.37
アンケート集計結果より
昨年10月に会員の皆様にアンケートのご協力をお願いしたところ、381名からご回答を頂戴しました。この場をお借りして御礼申し上げます。今回はそのアンケート結果の一部をご紹介します。
お役に立っている情報は?
協会からの情報で役に立っているものを伺ったところ、一番は「そらまめ通信」の「対談」でした。腎不全でもあきらめず、強く前向きに生きる方々の話は、同じ病気を持つ患者さんの参考になるとともに、励みにもなると好評をいただいています。
前号の「そらまめ通信」でも紹介しましたが、『腎不全でもあきらめない――強く明るく生きる32人の物語」(ミネルヴァ書房)として、昨年暮れに一冊の本にまとめ出版しました。
次に役立っているとご回答いただいたのは、ドクターのコラム「診察室から」と「Q&A」です。今後もみなさんのご要望の多いトピックや最近のトピックを中心に、ドクターに執筆いただきます。
またメールやFAX、手紙でお受けしている「健康相談」は、2割の方から「役立っている」との回答をいただきましたが、自由回答欄には、「回答が遅かった」、「回答がこなかった」、「期待していたようなものではなかった」というご意見もありました。
健康相談には理事やサポーターの先生方にボランティアで回答をいただいているため、時間がかかることがございます。その点はご容赦いただければ幸いです。ただし、いただいた質問には必ず回答しております。もし回答がない場合は、メールやFAXが届いていないことも考えられますので、1週間たっても返答がない場合は事務局までご連絡ください。
入会後ご自身で何をなさいましたか?
45%の方が、「インターネットや本でさらに情報を調べた」と回答。また36%の方が、「腎教室やセミナーに参加」、「食事療法により積極的に取り組むようになった」と、みなさんが積極的にご自身の病気と向き合う様子が伺えました。
腎不全の治療法をご存知ですか?
腎不全の治療法として、入会前から知っていた治療法は血液透析が90%。それに比べPD(腹膜透析)は41%、在宅血液透析は18%と、認知度が低いのが目立っています。これはアンケートを開始した3年前から同じ傾向です。しかし入会後、協会からの情報提供によって、PDの認知度は84%、在宅血液透析は71%と向上しています。