腎臓教室

医学の進歩は日進月歩。慢性腎臓病(CKD)についても次々新しい情報があり、治療法もよりよいものへと進化しています。
腎臓教室ではCKDの最新の治療について、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士などの専門家が解説しています。
最新の研究成果など専門的な内容から、日常生活のヒントまで、すぐに役立つ情報満載です。

内容については掲載時のものですので、その後、変わっている可能性もあります。

腎臓教室 Vol.88(2016年8月号)

熊本地震を振り返って
地震・災害に遭遇したら・・・

まだ記憶に新しい熊本地震、激しい揺れで多くの病院が被災しました。停電や断水、ライフラインなどが切断し、透析治療が困難になる病院も続出しました。地震に遭遇したらどうしたよいのか、災害地拠点病院として多くの患者さんを受け入れた済生会熊本病院の副島一晃先生と井上浩伸先生に、熊本地震を振り返り注意点をおしえていただきました。

腎臓教室 Vol.87(2016年6月号)

CKD 進行予防のための運動トレーニング
「歩く速さ」は健康(疾病)管理のバロメーター

歩く速度、だんだんゆっくりになっていませんか?
今回は、速く歩くようにするだけで心血管病のリスクが減少し、寿命が延びるという話しです。特別な運動をするのは大変ですが、毎日少しでも歩く、それもちょっと速く歩くことの効果を解説していただきました。

腎臓教室 Vol.86(2016年4月号)

慢性腎臓病と心血管病
~CKDとCVD、その深いつながり~

慢性腎臓病(CKD)の方は、心臓発作や脳卒中の原因となる心血管病(CVD)になりやすいといいますが、最近の研究から腎機能が低下しているだけで、心血管病での死亡率や再発率が高いことが分 かってきました。今回は岡山大学で循環器内科がご専門の伊藤 浩 先生に解説していただきました。

腎臓教室 Vol.85(2016年2月号)

~腎機能の指標:きちんと理解しておきたい~
クレアチニンってなに?

腎臓が悪いことがわかってから何かと耳にするクレアチニン。腎臓の機能がどの程度なのかを表す血液検査のひとつなのは知っているけど、実際にはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。今回はこのクレアチニンについて筑波大学の山縣邦弘先生に解説していただきました。

腎臓教室 Vol.84(2015年12月号)

~なぜ腎臓病の治療に減塩が大事なのか?~腎臓と塩の深い関係
--「ためしてガッテン」で紹介された塩分メリハリ作戦の導入も含めて--

去る2015年10月4日に近江八幡市において、近江八幡市立総合医療センター主催で、腎臓病の市民公開講座が開催されました。その際、近江八幡市立総合医療センター腎臓センター長の門 浩志先生や栄養士の鹿谷さんが講演された内容について紹介します。皆様のご参考になれば幸いです。

腎臓教室 Vol.83(2015年10月号)

先行的献腎移植登録制度が変更 先行的腎移植:PEKT

2013年7月に始まった先行的献腎移植登録制度が見直され、成人の審査依頼が不要になりました。希望する人は献腎移植をおこなっている病院で登録基準を満たしていることを確認し、規定の申請用紙により登録手続きをおこなうだけでよくなりました。10月は移植月間ですから、これを機に先行的腎移植について考えてみましょう。

腎臓教室 Vol.82(2015年8月号)

慢性腎臓病(CKD)のチーム医療 看護師・管理栄養士の役割

慢性腎臓病(CKD)では、医師だけでなく多くの医療スタッフが連携して患者さんの治療にあたっています。前回はかかりつけ医の役割を紹介しましたが、今回は看護師と管理栄養士の役割について取りあげ、お二人の先生にコメントをいただきました。

腎臓教室 Vol.81(2015年6月号)

慢性腎臓病(CKD)*かかりつけ医から 患者さんへのメッセージ

日本臨床内科医会学術部腎・電解質班班長 内藤内科クリニック院長 内藤 毅郎 先生 慢性腎臓病(CKD)の現状 CKDとは尿異常(タンパク尿など)や腎機能障害が3か月以上続いている状態を指しています。

腎臓教室 Vol.80(2015年4月号)

慢性腎臓病(CKD)患者の就労について

株式会社ペイシェントフッド 宿野部 武志 さん 慢性腎臓病(CKD)を抱えながら仕事をするということ 「働く」ということは賃金を得て生活するためだけにとどまらず、

腎臓教室 Vol.79(2015年2月号)

CKDと睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群は夜間就寝中に無呼吸発作を頻回に繰り返す病気で、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下、中途覚醒などの不眠症状を引き起こします。また、この病気を持っている患者さんは将来、高血圧や心臓病(心肥大、心筋梗塞、不整脈)を発症しやすいことが知られています。特に、中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群が認められる患者さんは就寝中にCPAP(持続陽圧呼吸)と呼ばれる治療をおこなうことにより無呼吸を改善させ、心血管系への負担を軽減させることが重要と考えられています。