腎臓病の食事 お役立ち情報

腎臓にやさしいお料理

おいしく!楽しく!食事作りのヒント

工夫次第で毎日の食事づくりが楽しく、しかもおいしくなります! ここにはそのためのヒントがいっぱい詰まっています。お好きなページからご覧ください。

紹介レシピはこちら:
[Recipe1] 夏野菜カレー [Recipe2] 青菜ずし [Recipe3] くずきり

食材の分かれ道

腎臓病料理は家族と別につくらなくちゃいけない、とか、一緒に食事をすると、病気の人だけ量が少なかったり粗末に見えたりして気をつかう、なとどいう声をよく聞きます。果たしてそうでしょうか?家族で食卓を囲むことは、慢性病を抱えた人にとって、とても大切なことだと思います。気のおけない会話をしながら、相手の様子を気づかう。それだけで心が和み、活力が出るもの。食事の時間を楽しくするために、それなりの努力をすることには大きな価値があるのです。

今回は、腎臓病をわずらう人もその家族も共有できる料理について考えてみましょう。同じ食材、同じプロセスでも、ちょっとした工夫で家族みんなの共通メニューになるはずです。

1.野菜をたくさんとる工夫

家族のなかに腎臓病の人がいるからといって、その人のためにだけ別メニューを考える必要はありません。たとえば、今回の料理のような一品メニューでは、メインは同じものにして、プラス1〜2品目あるいはプラス2〜3品目というように、組み合わせるものを増やせばいいのです。カレーなら腎臓病患者さんはトマトなどをプラスして、そのほかの人はツナやカニのサラダ、青菜ずしにはおすましを半量つけて、そのほかはおすましプラス冷奴、という具合。メインの料理に十分満足できれば、むしろ食卓がにぎやかなのを歓迎する気持ちになるものです。
この場合、主役にボリューム感があることがポイント。カレーは具をできるだけ大きく切りました。こうすると、いかにも量がたっぷりあるように感じられ、実際に食べてみても歯ごたえや食感など別の満足感が得られます。また、青菜ずしのように野菜をゆでてできるだけ細かく刻むと驚くほどたくさんとれます。それに、ゆでることによって、余分なカリウムも落とすことができるので、一石二鳥です。
野菜はその色や形と同じく、さまざまな栄養素を含み、身体をととのえる役割をしてくれます。たんぱく質やカリウムの制限ばかりにとらわれるのではなく、色とりどりの野菜を身体にとり入れることも考えてみてはいかがでしょう。

2.セルフスパイスのすすめ

調理は盛り付ける前までが勝負と思っていませんか?ちょっと頭を切り替えて、それぞれに取り分けた後にも調味するチャンスがあると考えてみてください。味付けのバリエーションが大きく広がります。たとえばカレーの場合、ガラムマサラを最後の仕上げに入れるのは、香りをより際立たせるため。独特のスパイスでカレー粉をたくさん使わなくても、塩を加えなくても、十分にカレーらしいおいしさを味わえます。もちろん食卓に置いて、お皿に盛り付けてから振りかけても OK。お好みの味付けをどうぞ。また、健康な若い人など、さらに濃い味付けを望むなら、あらかじめ別のなべに取り分けて、市販の固形ルーを溶かすこともできます。
青菜ずしは、酢飯に一切塩を使わず、盛り付けてからイクラをのせました。緑に映えるほのかな橙色と、潮の香りとプチプチとした食感が、食欲をそそります。塩分が足りないなと思うご家族は、イクラを多めにのせたり、しらす干しをプラスしたりして調節してください。また、鮭を混ぜ込んでもおいしくでき上がります。

3.健康食って何だろう?

現代人の食生活は、ここ50年ほどで大きく様変わりしました。動物性たんぱく質の摂り過ぎや野菜不足は、子供たちの世代でも深刻な問題です。慢性腎臓病をはじめ、生活習慣病の最大の原因が食生活といわれています。腎臓病の保存期を維持するために、食事に気を配ることは、病気の原因から考えれば当然のことなのです。
でも、逆に、腎臓病になってしまったから、味気ない食事をしなければならないというのではなくて、むしろ、味気ないように見える料理が、実は健康を保つものだと考えてはどうでしょう?家族の1人が腎臓病になったことを機会に、ほかの家族の皆さんも健康な食生活に戻るのだ、と考えるのです。だって、薄味や野菜を多くとること、動物性たんぱく質を控えめにするというのは、まさに健康を維持するための食生活の条件。そう発想を転換すれば、さまざまな工夫も自然に生まれてくるものです。
たとえば、今回のカレーでは、とろみづけに片栗粉を使いました。小麦粉に含まれるたんぱく質は100g中8.8gですが、片栗粉なら約0.1g。それでも十分においしくいただけますし、ケチャップを混ぜてコクを出したり、最後に加えるガラムマサラで、香りを調節するのも裏ワザの一つ。ほんのひと工夫で、いまよりもっとおいしくなります。また、ごはんにしても、いつもいつも白米にこだわることはないのです。玄米や雑穀を取り入れるなど、ヘルシーごはんのほかにも、アミノ酸バランスの優れたものについて知識を得れば、それだけ楽しみも増えるはずです。
それでは、私のとっておきのアイデアを一つ。ごくふつうのほうれん草のおひたしに、ほんの少し春菊をプラス。春菊のいい香りが加わって、ゴマを振りかけるだけで、おしょうゆ入らずのつけ合せに。ぜひ試してみてください。

4.カロリー表

腎ケアメニューには、各メニューの詳しいカロリー表がついています。それぞれに使われた材料についての分量と栄養価がわかるので、ほかの料理をつくる際にも目安になることと思います。今日つくる料理に何かをプラスしたいなと思ったときなど、便利に活用してみてください。また、『こんな素材に、こんな成分が?』と思わぬ発見があったりして、調理するのがまた楽しくなりますよ。ちなみに、くずきりは100g中にたんぱく質がわずか0.2gの低たんぱく食品。暑い時期の貴重なエネルギー源として大いに活躍してくれそうです。

監修:料理研究家 池上保子先生

夏野菜カレー

夏野菜カレー

片栗粉を利用して小麦粉のたんぱく量を控えた分、豚肉を少し多めに使えます。

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青菜ずし

青菜ずし

お酢が身体の疲れをとってくれます。野菜はゆでているので、カリウム制限の人も安心。ピーマンの青臭さもゆでると消えます。

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くずきり

くずきり

夏バテでエネルギーが不足しそうなとき、のどごしのいいおやつはいかが?メープル(カエデ)のシロップはさわやかな甘みです。

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