腎臓病の食事 基礎知識 – 腎臓サポート協会WEB

腎臓病の食事 基礎知識

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なぜ食事療法が大切か

食事療法の目的は、腎臓病の進行を遅らせることと、体調を良好に保つことにあります。透析導入前の保存期の方であれば、食事療法によって腎不全への進行を遅らせることができ、透析導入を遅らせることができます。また、透析導入後も、体調を保ちながら安定して透析を続けていくために、食事療法は重要です。
腎臓の機能が低下していくと、健康なときは何の問題もなく排泄されていたものが排泄されにくくなり、体全体に悪い影響を及ぼします。たとえば、たんぱく質を多く摂り過ぎると、腎臓からしか排泄されない尿素や窒素、クレアチニン等が多くなって身体に大きな負担をかけます。また、ナトリウムの排泄機能も弱まり、塩分を抑えることも大切になってきます。だるさやむくみ、高血圧などの原因になるからです。
但し、すべてを制限すれば良いというものではありません。必要な栄養が 不足してしまうと、これも体調不良の原因になります。日常生活や病気に向き合っていく元気も出ません。制限すべきは制限し、摂るべきものは摂る。食事療法の意義と正しい方法を、患者さんご本人や、ご家族、サポートしている方々が、理解し身につけ、実践していくことが大切です。
食事療法は患者さんそれぞれによって内容が大きく異なります。ここで述べるのは腎臓病のごく初期の基本的な知識とお考えください。具体的な食事の内容は、必ず主治医や管理栄養士の指導を受けながら、実行していきましょう。いろいろな数値が出てきたり、聞き慣れない用語もあり、最初は誰しも「できるだろうか」と思いがちです。でも、かけがえのないご自分の体を守るためには大切なことばかりです。主治医や管理栄養士をアドバイザーに、腎臓病の方向けの食事作りの本、このサイトなどインターネットも活用し、積極的に学んでいければ、次第にコツもつかめてきます。

食事療法3つのポイント

1. たんぱく質を摂り過ぎない

食事で摂取したたんぱく質は、体内で代謝され、不要なものは老廃物となり血液中にたまります。血液は腎臓でろ過され、老廃物は尿として排泄されます。たんぱく質を摂りすぎると、老廃物が多くなって、腎臓への負担が増えてしまいます。腎機能を保つためにも、たんぱく質の摂取量を抑える必要があります。
しかし、たんぱく質は身体を構成する重要な栄養素でもあり、適切な量は摂取する必要があります。このため、まったく摂らないというのではなく、主治医・管理栄養士から指示された量を守ることが大変重要です。肉や魚、卵などの良質のたんぱく質から、1日の必要量の半分以上を摂取するよう心がけましょう。

  • たんぱく質は、ごはん・パン・芋類・野菜・果物にも含まれているので要注意です。
  • たんぱく調整ごはん・パン・もち、でんぷん加工製品など、治療用特殊食品も市販されていますので、利用しましょう。

2. エネルギー量はしっかり確保する

エネルギー(カロリー)が不足すると、身体のたんぱく質が壊されてしまうため、老廃物が多くなってしまいます。これではせっかくたんぱく質を制限した意味がなくなってしまいます。
1日の必要エネルギー量、標準体重1 kgあたり27-39 (35) kcalが目安になります。標準体重は(身長:m)×(身長:m)×22で求められますので、参考にしてください。
例:身長160cmの人の場合、(1.6×1.6)×22=標準体重56.3kg
56.3kg×35kcal=1日の必要エネルギー量1970kcal

たんぱく質を制限することによって不足するエネルギーは、糖分や脂肪分で補いましょう。

  • たんぱく質が含まれない砂糖や油類を上手に使いましょう。サラダ油、マヨネーズ、ドレッシング等は少量でも高エネルギーです。

3. 食塩を控える

腎臓の機能が低下した状態では、ナトリウム(塩分)の排泄機能が落ちています。このため、食塩を摂り過ぎると>血圧はあがり、身体はむくみ、腎臓に過剰な負担をかけてしまうことになります。食塩を控えることは大切ですが、誤解されがちなのは「控える」という表現。人によってまちまちな捉え方をしてしまいますが、食塩を制限するということは、主治医・管理栄養士が指示した食塩摂取量以下にする、という意味です。およその目安としては、1日の食塩の摂取量は6gまで、できれば3~6gに抑えるのが理想的です。特に、高血圧の方では、食塩制限がとても大切です。
  • 食塩が食品中に含まれている加工食品(ハム、ソーセージ等)や練り製品(はんぺん、ちくわ、かまぼこ等)は要注意です。
  • 料理の味付けの際は、減塩しょうゆなどを使用し、酢やレモンなどの酸味や香辛料を利用すれば、減塩でもおいしく食べられます。 ⇒詳しくはこちら

その他の注意点

このほかに、腎臓の機能が低下すると体内に溜まりやすくなるカリウムリンの摂取を制限したり、水分のコントロールも必要な場合があります。必ず主治医・管理栄養士の指示に従ってください。
カリウム 筋肉や神経の正常な活動を助けるミネラルの一種。腎臓の機能が低下すると余分なカリウムを除去できなくなる。野菜や果物、豆類などに多く含まれている。
リン 健康を保つ上で必要な物質の一つですが、多すぎてもよくありません。乳製品などに多く含まれている。

参考

  • 治療用特殊食品(高エネルギー食品・低たんぱく質食品・食塩調整食品・低カリウム食品・低リン食品など)を利用しましょう。
  • バランスのとれた食事内容とするため、食品交換表を利用することも1つの方法です。
  • 正しく栄養価計算するには食品成分表を利用するのが望ましいです。

糖尿病性腎症の方へ

糖尿病性腎症では、糖尿病の食事療法を原則に、腎症によって引き起こされる高血圧やむくみなどに対する食塩制限などを適宜追加していきますが、腎機能の低下が進んだ場合にはやはりたんぱく質を制限していく必要があります。そのような際は主治医、管理栄養士の指導を受けましょう。

腹膜透析(PD)/血液透析(HD)の方の食事

透析は、本来腎臓が持っている働きを完全に補ってくれるわけではありませんので、より良い状態を保つためには、透析を開始しても、食事に注意をすることはとても大切です。透析の方法や体の状態によって、食事療法の特徴は異なり、腹膜透析(PD)の患者さんでは、毎日透析を行っている、腹膜透析(PD)液中へたんぱくが排泄される、腹膜透析(PD)液にはカリウムが含まれていない、などの理由から、血液透析(HD)の患者さんと比べると食事制限は比較的緩やかです。
透析療法を開始した段階で患者さん自身の腎臓の働きが未だ残っていて、尿が出ている場合は、尿量や尿の成分によって食事内容も調整していく必要があります。もちろん、食事療法は患者さん一人ひとりの状態によって大きく異なります。病院での採血の結果などを参考に、具体的な食事療法については主治医と管理栄養士の指導を受けましょう。

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