腎臓病の種類 – 腎臓サポート協会WEB

腎臓病の種類

腎臓病の種類

腎臓病にはいくつか種類があります。種類によって治療方法や処方される薬に違いがあります。

慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)

何らかの原因で腎臓内にある糸球体に障害が起こる病気です。全身性の疾患が、背後に隠れているケースもあります。健康診断でたんぱく尿を指摘されて発覚したり、他の病気の治療中に発見されるケースもあります。ネフローゼ症候群(後述)の状態では、浮腫(むくみ)を訴え、病院にかかるケースもあります。腎生検を行い実際に腎臓の組織をみることで診断を確定します。治療は原因となる疾患により異なりますが、主としてステロイド(副腎皮質ホルモン)の内服加療などを行います。

代表的な慢性糸球体腎炎には次のような病気があります:

  • 微小変化群
  • IgA腎症
  • 膜性増殖性糸球体腎炎
  • 膜性腎症
  • 巣状糸球体硬化症 など

糖尿病性腎症

糖尿病に由来する腎臓病です。現在、透析患者さんの導入原因の第一位(約40%)を占めています。糖尿病による高血糖状態は、糸球体にも障害を起こし、その結果、最初は微量アルブミンたんぱく尿とよばれる尿が見られるようになります。後述のネフローゼ症候群の状態になることもあります。さらに腎障害が進行すると腎臓の機能は徐々に失われ、血液をろ過する働きが悪くなります。

腎硬化症

高血圧や動脈硬化症に由来する腎臓病です。高血圧や動脈硬化症になると、腎臓の細い血管が硬くなり、血液が流れにくくなります。血行障害は、糸球体などの腎臓の組織に障害をおこし、腎不全へ進行します。

多発性のう胞腎

腎臓にのう胞(液体が溜まった袋)がたくさんできて腎臓を圧迫し、腎臓の機能が低下する遺伝性の病気です。脳動脈瘤など、特有の合併症をともなっていることがあります。
このほか、「急性腎炎」「腎盂腎炎(じんうじんえん)」などがありますが、どの病気であっても、治療せずに放置すれば、最後には腎不全にいたる可能性があります。

ネフローゼ症候群

腎臓病の一種類としてよく聞かれる「ネフローゼ症候群」とは、何らかの原因で腎臓に障害が起こることにより、たんぱく質が尿中へ排出されてしまう状態をさします。単一の病気をさす言葉ではありません。

ネフローゼ症候群の患者さんには、下記のような症状が発生します。

  • 尿中へのたんぱく量の排泄が増加する(たんぱく尿)
  • 血液中のたんぱくの量が低下する(低たんぱく血症)
  • 血液中のコレステロールが増加する(高コレステロール血症:脂質異常症)
  • 全身のむくみ(浮腫)

ネフローゼ症候群の原因として、慢性糸球体腎炎など腎臓そのものの障害によるもの(原発性)、糖尿病などの代謝異常や膠原病・感染症・毒物などが原因となるもの(続発性)などが考えられます。

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