工夫次第で毎日の食事づくりが楽しく、しかもおいしくなります! ここにはそのためのヒントがいっぱい詰まっています。お好きなページからご覧ください。
紹介レシピはこちら:
[Recipe1] タコトマトライス [Recipe2] 夏野菜の揚げびだし
食欲が落ちるこの時期、カロリー不足が心配です。だからといって、脂っこいものばかりではウンザリ。そんなとき大活躍するのが酸っぱパワー。
お酢やレモン、トマトなどの酸味の強い野菜は、口の中をさっぱりさせてくれる上、味にメリハリをつけ、塩分を控えるのにも一役買ってくれます。
今回はバターやオリーブオイルとの組み合わせで、カロリー補給にも役立つ調味料をご紹介します。多めにつくって、いろいろな料理に試してください。
酸味パワーで、うっとうしい季節を乗り切りましょう。
つくり方
無塩バター200gを電子レンジで20秒ほど加熱し、やわらかくしてからレモン汁1コ分、ハチミツ大さじ2を加えて混ぜ、フタつき容器に入れて、冷蔵庫に保存。一度加熱したものなので1週間〜10日で使い切ることをおすすめします。ハチミツがなければ砂糖を代用してもいいでしょう。
使い方
トーストに塗ったり、紅茶に入れて。魚のムニエルや洋風の煮物、野菜炒めの仕上げにもよく合い、脂っこい料理もびっくりするほど食べやすくなります。ぜひおすすめしたいのがポテトとの組み合わせ。炒めたものに加えたり、フライにかけて。また、マッシュポテトやポタージュスープに加えると、コクが出て、ぐんとおいしさアップ。カロリー不足のときは、ポテトだけでなく、カボチャなどのスープ、味噌汁にもひとさじ入れてみてください。
つくり方
オリーブ油1カップに薄皮をむいたニンニク2カケ、種をとった赤唐辛子を入れておきます。冷蔵庫で保存が利くので、ぜひ常備を。
使い方
スパゲティ、炒め物、スープ、魚介や肉のソテーなど、さまざまな料理に使える便利調味料です。きゅうりをひと口大に切り、ガーリックオイルと酢をかけて、電子レンジで加熱すれば、お手軽ピクルスに。
つくり方
だし汁、砂糖、みりん各1カップと酢1/2カップ、しょうゆ大さじ1をあわせてナベに入れ、少し煮詰めます。冷めてからビンに入れて保存しましょう。
使い方
煮物、卵焼き、和え物、酢の物、炒め物にサッとかけて。食欲がぐっと増します。オリーブ油を加えれば、香りのいいドレッシングとしても。また、ごま油を少し加えて、サッパリとしてエネルギーもとれるそうめんだしにいかが。
市販のトマトソースはカリウムが多めなので、ぜひ、池上流のトマトソースを。つくり置きしておけば、自宅で本格派の味が楽しめます。塩の代わりにお酢を加えるのがポイント。トマトに含まれるグルタミン酸という旨味成分が酸味と複合して、塩分がなくても味がぐっと引き立ちます。
材料
トマト水煮 1缶、ニンニク 1カケ、玉ネギ 1/2コ、砂糖 小さじ1、オリーブ油 1/2カップ、酢 大さじ1、黒コショウ 少々
つくり方
1)ニンニク、玉ネギはみじん切りにし、大さじ1のオリーブ油で炒め、香りが出たら、酢と、つぶしたトマトの水気を切って入れます。水煮缶の煮汁にはカリウムが多いため、使用しません。
2)1)に砂糖と残りのオリーブ油を入れ、黒コショウをふって、混ぜながら煮詰めます。
使い方
パスタ、炒め物、魚のムニエル、洋風煮物など、わが家の料理がゴージャスに。オムレツ、オムライスの具やソース、トマトスープ、焼きうどん、トマトチャーハンなど、何にでも試してみてください。ゆで野菜にかけてもおいしくいただけます。
監修:料理研究家 池上保子先生