「透析患者の多い地方は?調べてみました」
昨年末にこんな見出しを見つけました。
「人工透析患者:大分市で急増、政令市と中核市でトップ 生活習慣病対策協設置」(毎日新聞 地方版 2011年12月27日)大分市が、全国の政令指定都市(19都市)と中核市(41市)でトップの透析患者割合になってしまった、というニュースです。
腎臓病は、予備軍含めると1000万人以上という患者数の多い病気で、なんとなく地域性の有無は意識しにくいですが、患者さんの多い地域、少ない地域というのがありそうです。
日本透析医学会の最新のデータによれば、透析患者さんの多い県トップ10は以下の通り。
※(社)日本透析医学会 統計調査委員会「図説 わが国の慢性透析療法の現況」
大都市圏は人口が多いため当然トップ10に入っており、参考につけた(右側)都道府県人口トップ10とほとんど変わらない構成になっていることがわかります。特に東京はひとつの地域だけで3万人近い透析患者を抱えています。
一方で、上の数字だけをみても、人口の影響で単純に比較はできません。ですので、人口に対する透析患者数の割合を導き出してみましょう。人口10万人あたりの透析患者数を算出してみると、トップ10は大きく様変わりします。
今度は逆に大都市圏は福岡以外、姿を消しています。しかし、軸は人口の多寡、というよりも、地理的な分布差にあるようです。
向かって右側は、10万人あたりの透析患者数の少ない順です。これと総合して考えると、透析患者さんの分布は、冬の気候のように概ね西高東低(というよりも南高北低?)。特に九州は深刻で、トップ10に7県中5県が入っています(ちなみに11位は長崎県。佐賀県は19位)。
トップ1とワースト1位の差はほぼ2倍。医療・予防・生活習慣など、まだまだできることがありそうです。
これに対し、自治体や地域の医師会、病院、腎臓病患者さんの会など、様々な団体が対策を講じています。
例えば、熊本県の熊本市では、市の健康課題としてCKDを挙げ、自治体と地域の病院/医院が連携し、CKD対策を進めています。
熊本市の健康課題CKD(慢性腎臓病)ページ
みなさんのお住まいの地域でも、腎臓病に関するセミナーや勉強会などが開催されていることもあると思いますので、探してみてはいかがでしょうか?
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