「おうち de 透析キャンペーン」実施中!

おうち de 透析キャンペーン

 透析が必要な患者さんが自由な時間と自分らしい生活を維持できる可能性として、家でできる透析治療をご紹介する「おうち de 透析キャンペーン」を実施しています。

おうちde透析キャンペーン

 透析は、「週に3回施設に行って針を刺して4時間程度寝て過ごす辛い治療」と思い込んでいる方が多くいらっしゃいます。また、施設に通って血液透析をする方法しか説明を受けていない方も多く、家でもできる透析治療があることが、あまり知られていません。

 最近は、患者さんが自分の病気や治療方法について理解し、治療方針の決定や治療選択にも積極的にかかわっていく「医療への患者参加」が重要視されています。

 そこで腎臓サポート協会では、透析が必要な患者さんが自由な時間と自分らしい生活スタイルを持ち続ける可能性として、家でできる透析治療をご紹介し、患者さんは医療側に相談や希望が伝えられること、医療側は患者さんの希望に寄り添いながら適切な治療法を決定していくこと、その双方の思いと行動を支援する「おうちde透析キャンペーン」を実施します。

このポスターはダウンロードして自由にお使いいただけます。

おうちde透析キャンペーン

「家でできる透析治療があることの周知」、「家での透析のメリットについては腹膜透析のシーン」を主体にしています。「家でできる透析には腹膜透析と在宅血液透析があること」も紹介しています。

内容の改変はご遠慮ください。

ダウンロードする(PDF 284KB)

医療機関の方へ

 腎代替療法を選択する患者さんが、家でもできる透析治療があることを知り、ライフスタイルに合わせた選択ができるきっかけとなるよう、院内の見やすいところにポスターの掲示をお願いいたします。

 患者さんから、家での透析治療に関する相談がありましたら、患者さんの症状や環境を判断したうえで、なるべく希望が叶うようにお力添えを頂きたくお願いいたします。

「取り組みを検討されている 医療関係者のみなさまへ」(PDF)

腎代替療法の選択や変更を検討している患者さんやそのご家族へ

 透析を始めると移植をする以外は一生続けることになりますので、希望する生活スタイルと治療が両立できるよう、治療の場を病院にするか、家にするか考えてみましょう。

 施設で透析している方でも家での透析に変更できる可能性があります。

 家での透析を希望する場合、症状、環境によっては家で治療ができない場合もありますが、まずは医師や看護師さんに相談してみましょう。その際、このポスターを印刷し、医療機関に持って行くと相談しやすいかもしれません。

このような方は家での透析治療も選択肢の一つとなります

腎代替療法を選択する慢性腎臓病保存期の患者さん

〇施設での通院透析ではなく家で(自分で)透析をしたい方

〇仕事や趣味の時間・旅行の機会を減らしたくない方

〇自由な時間を維持したい方

〇仕事場や友人に透析をしていることを知られたくない方

〇針を刺すのが嫌な方

〇高齢であったり家族の介護などがあり家で過ごしたい方

すでに施設での血液透析をしている患者さん

〇施設に通院するのが苦痛な方

〇血液透析でひどく疲れてしまう方

〇針を刺すのが困難になってきた方

〇高齢であったり家族の介護などがあり家で過ごしたい方

〇自由な時間を増やしたい方

家でできる透析について知りましょう

 患者さんが仕事や趣味、家族と過ごす時間を維持し、自分らしい生活と治療の両立を希望する場合、家でもできる腹膜透析(PD)と在宅血液透析(HHD)という選択肢があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。

腹膜透析 在宅血液透析 二つの透析の比較

 患者さんのインタビュー動画

腹膜透析 在宅血液透析 病院検索:近くの病院を探そう!
参考情報

日本では施設での血液透析が97%、家で透析をしている方が3%です。

患者アンケート調査では、家でできる透析を知らされていない患者さんも少なくありません。また、現在行っている治療法では、腹膜透析をしている方のほうが「自由な時間の確保」や「日常生活への制約」など生活の質にかかわる項目で満足度が高い傾向が見られました。

多くの患者さんが、治療法を選ぶときに「生存率などの治療成績」よりも「趣味や仕事など今の日常生活が続けられること」が重要と考えています。

表1

表2

表3

当協会における患者アンケート調査の結果はこちら。

〇米国のCMS(メディケア・メディケイドサービス)との勉強会(2023年2月実施)

「米国では、患者中心の医療を促進するため、臨床成績のみならず患者の意思に沿った治療成果を重要視しています。42%の患者が在宅透析を希望していますが、現状は15%以下に留まっていることから、この現状を改善すべく新しい医療支給制度を試行しています」

「米国では90%以上の腎臓内科専門医が、もし自分に透析が必要となったら在宅透析を選択する意向を示しています。」

メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS) イノベーションセンター副所長 ケイト・ブラックウェル氏

おうち de 透析キャンペーン

 腎臓サポート協会では、患者さんの生活や価値観などを尊重し、医学的な情報などと共に、医療者と一緒に治療を決定していく環境作りと患者さんの積極的な治療参加を支援しています。
 特に、患者さんの自由な時間と自分らしさを実現できる可能性として、家でできる透析治療をご紹介する「おうち de 透析キャンペーン」を実施しています。

おうちde透析キャンペーン