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患者さんの体験談~一病息災~

第17回

望月壽正さん(もちづき としまさ:1959年生まれ、交響楽団団員・バイオリニスト)
PD

 

「仕事も旅行もやりたいことは何でもやって、快適な毎日を送っています」

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望月壽正さん 大学4年生の健康診断で尿たんぱくを指摘され、以後、食事と薬物療法で治療を続けてきたが、2008年に 腹膜透析(PD)を導入。現在は月1回程度通院しながら、交響楽団のバイオリニストとして活躍。年間80以上の公演をこなし、地方公演も4~5回行うという多忙な毎日を送る。
奥さまは音楽大学付属高校時代の同級生でピアノが専門。最近、息子さんも声楽を始めたという音楽一家。
※望月さんの演奏は日本テレビで毎月第2水曜日の深夜に放送されている「深夜の音楽会」でお聞きいただけます。また、お勤めの読売日本交響楽団の情報はこちらから。
仕事を続けることができる! 腹膜透析(PD)があってよかった

大学4年生のときに最初に尿たんぱくを指摘され、それ以降20数年間は食事と薬物療法で治療をしていました。その間30歳の頃には公演の本番中に、血圧が上が200で下が130まで上がり2回倒れ、血圧の薬を常用するようになりました。そして昨年、クレアチニン値が上昇し、何よりカリウム値が10くらいになってしまって、それで先生から透析をすすめられたんです。最初に「透析」といわれたときは、やはりショックでしたね。「仕事が続けられないんじゃないか」と思って。

交響楽団の仕事ってけっこうハードなんですよ。公演時間は昼だったり、夜だったりと不規則ですし、地方や海外に行くこともあります。「透析」といったら血液透析しか知らなかったので、「週何回も病院に通わなくてはならないのかな」「そうなると仕事は無理かな」と考えました。でも、先生から腹膜透析(以下、PD)という方法があって、しかも器械を使って夜寝ている間に自動的に行う(以下、APD)こともできるというお話をうかがって、「これなら仕事が続けられる!」と、迷わずAPDを選びました。

最初の頃こそ慣れない操作にとまどったり、夜中にアラームが鳴ってしまったりすることもあったのですが、いまではトラブルはまったくなくなりました。夜中のアラームはお腹のチューブを保護する「おやすみコイル」で解決。旅先などにも必ず持っていっています。

仕事は以前とまったく変わりませんね。ホテルに透析液と器械を先に送っておけば、地方公演も問題なく行くことができます。ただ、一つ残念なのは、夜、たくさん食べることができないこと(笑)。夜の食事は地方公演の楽しみの一つだったんですが、満腹でPDを行うと、透析液で圧迫されるためか苦しくなってしまうんです。夜は「消化のいいものを少しだけ」を心がけています。

海もプールも満喫したハワイ旅行

昨年、(教育入院から)退院したあと、ハワイに家族旅行をしてきました。旅行は昔からの趣味で、とくに南の島が大好きなんです。入浴用のパックをつけて、海もプールも子どもと一緒に楽しみました。ただ、それだけでは少し心配だったので、ウエットスーツを着ました。ウエットスーツを着れば、入浴パックが見えなくなるので人目も気になりません。おすすめですよ。もちろん、泳いだあとは消毒するなど清潔を保つことが大切。日本の海やプールには消毒する場所がないことが少し不便ですね。救護室などに行けばいいんでしょうけど。

ハワイ旅行での1枚。キラウエア火山をバックにご家族と

PDのおかげで体も楽になって、スポーツもしやすくなりました。子どもがまだ小さいので、遊んであげられるのはやっぱり嬉しい。APDは時間を有効に使うことができるので、やりたいことは何でもやって、快適な毎日を送っています。これを読んでいる方も旅行など、やりたいことはぜひやってみてください。PDをやっていて、あきらめなくてはならないことなんて何もないんですから。

夢は家族でコンサート

今、通院は月1回くらい。先生からも「順調です」とお墨付きをもらっています。音楽好きの先生で、私のコンサートにもいらしてくださいました。PDがなかったら、仕事ができず、先生をご招待することもなかったと思うと、本当にPDがあってよかったと思います。

夢は家族でコンサートを開くこと。妻は音楽大学付属高校時代の同級生で、ピアノを弾くんです。息子は歌を担当。これは、ぜひ実現させたいですね。

ドクターからの一言
加藤徳介先生(昭和大学病院 腎臓内科)

PDは望月さんのような活動的な方にはぴったりな治療法です。 前向きな方ですのでオーケストラのお仕事も趣味の旅行も楽しまれ、充実した時間を過ごされています。演奏を聴きに行きましたが、とても感動して鳥肌が立ちました。これからも応援していきたいと思います。

 

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