腎臓教室
腎臓教室ではCKDの最新の治療について、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士などの専門家が解説しています。
最新の研究成果など専門的な内容から、日常生活のヒントまで、すぐに役立つ情報満載です。
内容については掲載時のものですので、その後、変わっている可能性もあります。
腎臓教室 Vol.130(2024年10月号) New
厚生労働省では、自覚症状に乏しいCKDを早期に発見・診断し、良質で適切な治療を早期から実施・継続することにより、CKD重症化予防を徹底するとともに、透析患者及び腎移植患者を含むCKD患者の生活の質を向上させることを目標に掲げ、対策に取り組んでいます。
腎臓教室 Vol.129(2024年7月号)
慢性腎臓病患者さんは慢性腎臓病を有さない方と比べて、約3倍も感染症をおこしやすく、特に、肺炎、尿路感染症、皮膚の感染などをおこしやすいといわれています。
腎臓教室 Vol.128(2024年4月号)
透析患者さんの健康状態を把握するために、血液検査、エックス線写真、CT、エコー検査など、さまざまな検査がおこなわれています。しかし、このような検査を駆使しても医療者側にはわからないこともあります。
腎臓教室 Vol.127(2024年1月号)
腎臓は血液中の余分な水分や老廃物を排泄するために、尿をつくっている臓器として有名ですが、実は赤血球をつくるために必要なエリスロポエチンというホルモンもつくっているのです。
腎臓教室 Vol.126(2023年10月号)
高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病はCKD(慢性腎臓病)を引き起こす要因の一つであるとともに、脳卒中や心筋梗塞のようなCVD(心血管疾患)を引き起こす要因でもあります。また、腎臓の機能が低下すること自体がCVDを引き起こす要因となるため、生活習慣病はCKDだけでなくCVDにも影響を及ぼし、悪循環を生み出してしまいます。その悪循環を断つためには、基本となる食事療法や適度な運動による生活習慣の改善に加え、病状に合わせた薬物療法を適正におこなうことが大切です。
腎臓教室 Vol.125(2023年7月号)
より良い治療のために患者さんも治療方針の決定に参加する共同意思決定
共同意思決定(Shared Decision Making, シェアード・ディシジョン・メイキング)という言葉を聞いたことがありますか? より良い医療を進めるためには、患者さんが医師の言われたとおりにする「お任せ医療」ではなく、自分の病気や治療方法について理解し、治療方針を決めたり治療を実施する時も積極的に関わっていくという「医療への患者参加」が重要視されています。
腎臓教室 Vol.124(2023年4月号)
私たち病院の画像診断医は毎日20~30人の患者さんの腎臓をCTやMRIで観察していますので、腎臓の大きさや形などをどの科の医師よりもたくさん見ていることになります。
腎臓教室 Vol.123(2023年1月号)
慢性腎臓病の患者さんは一般の方と比較して認知症を発症する割合が高いことが知られており、慢性腎臓病の患者さんの10~40%、血液透析を受けている患者さんの30~60%がこれらに相当すると言われています。
腎臓教室 Vol.122(2022年10月号)
慢性腎臓病患者さんは、健常者に比べ高率に便秘を合併することが知られています。その理由は腎不全、尿毒症によるものだけではなく、治療としての食事療法や薬物療法も影響していることが多いのです。
腎臓教室 Vol.121(2022年7月号)
IgA腎症から末期腎不全への進行を抑制するための治療
―ステロイドパルス療法と扁桃腺摘出術併用について―
IgA腎症は慢性糸球体腎炎の中で最も頻度の高い腎炎です。慢性腎炎の約4割、透析治療を受けている患者さんの約3割を占めるとみられています。